米力 -こめぢから-

養老の山々と木曽・長良・揖斐の三川。
私はその恵みを存分に受けたこの地に生を受け、豊かな田畑に囲まれて暮らしてきました。

しかし、原風景として心に刻まれてきたその景色が、他の作物への転作や、
手入れをされなくなった休耕田の増加で、急速に鮮やかさを失いはじめたのはいつのころからでしょうか?

時代の流れとはいえ、それは心痛むものでした。

やがて近年になって、食の安全や食料自給率の向上などが取り沙汰されるようになりました。
私も飲食業を営む傍ら、地域の農家の皆さんと共に何かできないだろうか? と考え、
米を挽いて作る「米粉」に着目しました。

「お米」といえば炊いて「ごはん」としていただくのが一般的です。
しかし、お米の力「米力」はそれだけではありません。
粉に挽くことで様々に利用でき、しかも国内の生産力で十分にまかなうことができるのです。

この力で豊かな水田の景色が帰ってくる。 この力があれば日本の「食」は救われる。

そんな思いを胸に、仲間と共に早速米粉の研究をはじめ、
3年の歳月をかけてついに正真正銘の米のみで作った麺「べーめん」の開発に成功しました。

対小麦アレルギー商品として、地産地消商品として、食の自給率アップにつながる新しい食品として、
「農」による地域活性化を目指すエコロジカルなプロジェクトとして、皆様にご提案いたします。

代表 堀田 茂樹